【すぐ使える】ChatGPTプロンプトの書き方完全ガイド|業務別テンプレート20選
「ChatGPTに聞いたけど、使えない回答しか返ってこない」——それ、聞き方が悪いだけです
ChatGPTを導入したけれど、いまいち成果が出ない——そんな声をよく耳にします。
「要約してって言ったのに、全然要約になってない」 「提案書を作ってって頼んだのに、的外れな内容が出てきた」 「あれ、ChatGPTってこんなもん?」
はっきり言います。ChatGPTの出力品質の80%は「プロンプト(指示文)の書き方」で決まります。同じChatGPTでも、プロンプトの書き方一つで出力のクオリティは天と地ほど変わるのです。
これは料理に例えると分かりやすい。最高級の包丁(ChatGPT)を手に入れても、「なんか美味しいもの作って」と言うだけでは何も出てきません。「鶏もも肉300gを一口大に切って、醤油大さじ2・みりん大さじ1・砂糖小さじ1で15分漬け込んで、180度の油で4分揚げて」と指示すれば、完璧な唐揚げが出てくる。AIへの指示も全く同じことです。
この記事では、僕が日常的に使っているプロンプトの基本フレームワークと、すぐにコピペして使える業務別テンプレート20選をお届けします。
この記事で分かること
- AIから質の高い回答を引き出すプロンプトの「型」
- 「役割」「文脈」「制約」の3要素で回答品質が劇的に変わる理由
- 業務別プロンプトテンプレート20選(コピペ可)
- プロンプト改善のPDCAサイクルの回し方
- ChatGPT・Claude・Geminiで微妙に異なるプロンプトのコツ
プロンプトの基本——「良い指示」の3要素

要素1:役割(Role)を指定する
ChatGPTに「あなたは〇〇の専門家です」と役割を与えることで、回答の専門性とトーンが大きく変わります。
NG: 「マーケティングについて教えて」
OK: 「あなたはBtoBマーケティング歴15年のコンサルタントです。中小企業の経営者に向けて、初めてのWeb集客戦略を提案してください。」
役割を指定するだけで、出力は「教科書的な一般論」から「実務者の経験に基づくアドバイス」に変化します。
要素2:文脈(Context)を提供する
AIはあなたの状況を知りません。「提案書を作って」と言われても、誰向けの、何の提案書か分からなければ、当然的外れなものが出てきます。
NG: 「来週のプレゼン資料を作って」
OK: 「来週の月曜日に、従業員50名の製造業の社長に対して、AIチャットボットの導入提案をプレゼンします。社長はITに詳しくなく、コスト意識が強い方です。予算感は月10万円以内で、導入のメリットを定量的に示したいです。」
💡 ポイント:「文脈が多すぎると逆にダメなのでは?」と思うかもしれませんが、心配不要です。ChatGPTは文脈が多いほど精度の高い回答を返します。迷ったら情報は多めに出しましょう。
要素3:制約(Constraints)を設ける
出力の形式・文字数・トーン・含めるべき要素/含めない要素を明確に指示します。
NG: 「この文章を要約して」
OK: 「この文章を、以下の条件で要約してください。①3行以内 ②専門用語を使わず中学生でも分かる表現で ③最も重要なポイント1つを太字で強調 ④末尾にアクションアイテムを1つ追加」
「黄金フレームワーク」テンプレート
上記の3要素を組み合わせた、万能フレームワークがこちらです。
【Role(役割)】
あなたは〇〇の専門家です。
【Context(文脈)】
現在の状況:〜〜
対象読者/相手:〜〜
目的:〜〜
【Task(タスク)】
〇〇を作成/回答/分析してください。
【Constraints(制約)】
・文字数:〇〇文字以内
・トーン:〇〇(カジュアル/ビジネス/学術的)
・形式:〇〇(箇条書き/表/段落文)
・含めること:〜〜
・含めないこと:〜〜
【Output(出力例)】
以下のような形式で出力してください:
(例を1つ示す)
✅ このフレームワークを使うだけで、ChatGPTの出力品質は体感で3〜5倍向上します。最初は面倒に感じるかもしれませんが、一度テンプレートを作ってしまえば、あとは使い回せます。
業務別プロンプトテンプレート20選

【営業】1. 提案書のドラフト作成
あなたはBtoB営業のプロフェッショナルです。
以下の条件で提案書のドラフトを作成してください。
■ 提案先: [業種]の[役職](例:製造業の経営企画部長)
■ 提案内容: [サービス名/商品名]
■ 先方の課題: [ヒアリングで分かった課題]
■ 予算感: [月額/年額]
制約:
- A4で3ページ以内に収まる分量
- 冒頭に「エグゼクティブサマリー(3行)」
- 中盤に「導入効果の定量的なシミュレーション」を含める
- 末尾に「次のステップ(具体的なアクション)」
- 専門用語は最小限にし、分かりやすい表現を優先
【営業】2. お断りメールへの返信
あなたは法人営業のベテランです。見込み客からの丁寧なお断りメールに対する返信を作成してください。
■ お断りの理由: [予算不足/タイミングが合わない/他社に決定/etc.]
■ 目的: 関係性を維持し、将来の再提案の余地を残す
制約:
- 200文字以内
- 相手の判断を尊重するトーン
- 押し売り感ゼロ
- 「また状況が変わりましたらお声がけください」の自然な表現
【営業】3. 競合との差別化ポイントの整理
あなたは競合分析のスペシャリストです。
当社のサービスと競合3社を比較し、営業担当者が商談で使える差別化トークを作成してください。
■ 当社: [サービス名と特徴を3つ]
■ 競合A: [社名と特徴]
■ 競合B: [社名と特徴]
■ 競合C: [社名と特徴]
制約:
- 競合を直接否定しない(「あちらはダメ」ではなく「当社はこの点が強い」)
- 各差別化ポイントに具体的な数字を含める
- 表形式で比較一覧を作成した後、トーク例を3つ箇条書き
【カスタマーサポート】4. クレーム対応メールの作成
あなたはカスタマーサポートのマネージャーです。以下のクレームに対する回答メールを作成してください。
■ クレーム内容: [具体的な内容]
■ 原因: [判明している場合]
■ 対応方針: [返金/交換/謝罪のみ/etc.]
制約:
- まず謝罪から始める
- 原因と対策を簡潔に説明
- 今後の改善策に触れる
- 300文字以内
- 丁寧だが過度にへりくだらないトーン
【カスタマーサポート】5. FAQの質問と回答の生成
あなたはUXライターです。以下の製品/サービスについてのFAQを10問作成してください。
■ 対象: [製品/サービス名と概要]
■ ターゲットユーザー: [ペルソナ]
制約:
- 質問文は20文字以内(検索されやすい自然な疑問形)
- 回答は100文字以内(簡潔に核心を突く)
- カテゴリ(購入前/使い方/トラブル/料金)で分類
- JSON-LD構造化データ用にも使えるフォーマット
【マーケティング】6. ブログ記事の構成案作成
あなたはSEOに精通したコンテンツマーケターです。以下のキーワードでブログ記事の構成案を作成してください。
■ メインキーワード: [キーワード]
■ 検索意図: [情報収集/比較検討/購入検討]
■ ターゲット: [ペルソナ]
制約:
- タイトル案を3つ(30〜40文字、数字入り)
- h2を5つ、各h2の下にh3を3つずつ
- 各セクションで触れるべきポイントを箇条書き
- 記事全体の想定文字数: 8,000〜10,000文字
【マーケティング】7. SNS投稿文の一括生成
あなたはSNSマーケティングの専門家です。以下のテーマでSNS投稿文を5本作成してください。
■ テーマ: [テーマ]
■ プラットフォーム: [X/Instagram/LinkedIn]
■ ブランドの特徴: [トーン・雰囲気]
制約:
- 各投稿140文字以内(X用)
- エンゲージメント(いいね・RT)を意識した文体
- ハッシュタグを3〜5個
- CTAを含む投稿を2本、共感・気づき系を3本
【マーケティング】8. メールマガジンの件名A/Bテスト案
あなたはメールマーケティングのスペシャリストです。以下の内容のメルマガに対して、開封率テスト用の件名を10案作成してください。
■ メルマガの内容: [概要]
■ 対象リスト: [属性]
制約:
- 件名は25文字以内
- 5案は「好奇心喚起型」(「知ってた?」「実は…」系)
- 5案は「ベネフィット直球型」(「◯◯で売上2倍に」系)
- 絵文字の使用は各1つまで
【経理】9. 経費精算のルール説明文
あなたは総務部のベテラン社員です。新入社員向けに経費精算のルールを分かりやすく説明する文章を作成してください。
■ 会社の精算ルール: [主要ルールを列挙]
制約:
- 新入社員(社会人経験なし)が読んで理解できる平易な表現
- 500文字以内
- 「やっていいこと」「ダメなこと」を明確に分ける
- 具体例を2つ含める
【経理】10. 月次報告書のサマリー生成
以下の月次データから、経営者向けの報告サマリーを作成してください。
■ 売上: [数字]
■ 前月比: [%]
■ 前年同月比: [%]
■ 主要コスト項目: [列挙]
■ 特筆事項: [あれば]
制約:
- 5行以内で核心を伝える
- 「良い点」「懸念点」「推奨アクション」の3部構成
- 専門用語は最小限
【人事】11. 求人原稿の作成
あなたは採用マーケティングの専門家です。以下のポジションの求人原稿を作成してください。
■ ポジション: [職種名]
■ 雇用形態: [正社員/パート/etc.]
■ 会社の強み: [3つ]
■ 求める人物像: [スキル・経験]
制約:
- 「この会社で働きたい」と思わせるトーン
- 年収・待遇は正直に(盛らない)
- 業務内容を具体的に5つ列挙
- 1,000文字以内
【人事】12. 面接質問リストの生成
あなたは採用面接のプロです。以下のポジションに最適な候補者を見極めるための面接質問を10問作成してください。
■ 対象ポジション: [職種]
■ 重要視するスキル: [3つ]
■ チームの雰囲気: [特徴]
制約:
- 行動面接法(STAR法)に基づく質問を5問
- カルチャーフィットを確認する質問を3問
- 候補者のモチベーションを探る質問を2問
- 各質問に「この質問で何を見極めるか」の注釈をつける
【企画・戦略】13. SWOT分析の実施
あなたは経営コンサルタントです。以下の情報をもとにSWOT分析を実施してください。
■ 会社概要: [業種・規模・主力サービス]
■ 市場環境: [分かっていること]
■ 競合状況: [分かっていること]
制約:
- 各象限(強み・弱み・機会・脅威)に3〜5項目
- 各項目は1行で簡潔に
- 分析結果から導かれる「最優先で取り組むべきアクション」を3つ
- 表形式で出力
【企画・戦略】14. 新規事業アイデアのブレスト
あなたは新規事業開発の専門家です。以下の条件でビジネスアイデアを10個出してください。
■ 当社のリソース: [技術力/顧客基盤/ブランド等]
■ ターゲット市場: [業界・地域]
■ 予算: [初期投資額の上限]
制約:
- 各アイデアに「概要(2行)」「想定売上規模」「実現難易度(高/中/低)」
- 実現可能性の低い夢物語ではなく、6ヶ月以内に着手できるもの
- 既存事業とのシナジーがあるものを優先
【議事録・コミュニケーション】15. 会議議事録の構造化
以下の会議メモ/文字起こしから、構造化された議事録を作成してください。
[ここに会議のメモや文字起こしテキストを貼り付け]
制約:
- 以下の4セクションで整理:
1. 決定事項(箇条書き)
2. アクションアイテム(担当者・期限付き)
3. 議論のポイント(賛成/反対意見の要約)
4. 次回のアジェンダ案
- 発言者の名前は省略可(内容に集中)
- 500文字以内
【議事録・コミュニケーション】16. 社内アナウンスの作成
以下の内容を全社員に通知するアナウンス文を作成してください。
■ 通知内容: [内容]
■ 対象: [全社員/特定部署]
■ 開始日: [日付]
制約:
- 200文字以内(読まれる短さ)
- 「何が変わるか」「いつから」「不明点の問い合わせ先」を明確に
- 丁寧だが形式張りすぎない
【データ分析】17. アンケート結果の分析と示唆
以下のアンケート結果を分析し、ビジネスに活用可能な示唆を抽出してください。
[ここにアンケートデータを貼り付け]
制約:
- 主要な発見を5つ以内に絞る
- 各発見に「データ根拠」と「推奨アクション」を併記
- 経営者がすぐ意思決定できるレベルの具体性
- グラフの代わりに「データの要約表」を作成
【データ分析】18. 売上データのトレンド分析
以下の月次売上データを分析し、トレンドと異常値を特定してください。
[ここに売上データを貼り付け]
制約:
- 前年同月比での傾向を分析
- 異常値(急増/急減)がある月を特定し、考えられる要因を仮説列挙
- 来期の売上予測を3シナリオ(楽観/標準/悲観)で提示
【翻訳・多言語】19. ビジネスメールの英訳
以下の日本語のビジネスメールを英語に翻訳してください。
[ここに日本語メールを貼り付け]
制約:
- ビジネス英語のフォーマル度は「中程度」(堅すぎず、カジュアルすぎず)
- 日本語特有の曖昧表現は英語の明確な表現に変換
- CCで共有される前提で、第三者が読んでも文脈が分かるように
- 元のメールのニュアンスを可能な限り保持
【汎用】20. 複雑な概念の分かりやすい説明
以下の概念を、[対象者]に分かりやすく説明してください。
■ 概念: [専門的な概念やサービス]
■ 対象者: [ITに詳しくない50代の経営者/新入社員/etc.]
制約:
- 専門用語は使わず、日常的な比喩で説明
- 200文字以内
- 「つまり、こういうことです」で締める一文を含める
⚠️ プロンプト使用時の注意:機密情報(個人情報、未公開の売上データ、契約内容など)をChatGPTに入力する際は、必ず社内のAI利用規程を確認してください。ChatGPT Teamプラン以上であればデータの学習利用はオフになりますが、無料版では入力内容がモデルの学習に使われる可能性があります。
プロンプトを改善し続ける方法

「良い回答が来なかったら、叱るのではなく質問を変える」
ChatGPTの回答が期待通りでなかった場合、そのまま「違う、もっと〇〇にして」と追加指示するのも悪くありませんが、プロンプト自体を書き直して最初からやり直す方が効率的な場合が多いです。
改善のPDCAは以下の通りです:
- P(計画): 上記フレームワークでプロンプトを作る
- D(実行): ChatGPTに投げる
- C(評価): 回答の「何が足りないか」を具体的に特定する(情報不足?トーンが違う?構成が甘い?)
- A(改善): プロンプトの該当部分(Role/Context/Constraints)を修正して再投入
💡 ポイント:良いプロンプトができたら、必ずテキストファイルに保存しておいてください。チーム内で「プロンプトライブラリ」を作ると、組織全体のAI活用レベルが一気に底上げされます。
まとめ:プロンプトは「AIへの仕事の依頼文」である
プロンプトの書き方は、実は「人間に仕事を依頼するスキル」と全く同じです。
優秀な上司は、部下に仕事を頼むとき「いい感じにやっといて」とは言いません。「誰に向けて」「何を」「どういう形式で」「いつまでに」を明確に伝えます。AIへの指示も同じ。明確に伝えれば、AIは驚くほど正確に応えてくれます。
この記事の20のテンプレートを、まずは1つコピーして今日の業務で使ってみてください。きっと「ChatGPTって、こんなに使えるのか」と驚くはずです。
この記事を書いた人:進藤 優介|株式会社Acqua 代表取締役 飲食業界18年の実務経験を経て、Web制作・デジタルマーケティングの世界へ転身。2020年にAcquaを設立し、AI×Webの力で中小企業のビジネスを加速させることをミッションに、HP制作・LP制作からAI導入支援まで代表自らが伴走しています。