【2026年版】ホームページ制作の費用相場と見積もりの見方|失敗しない発注先の選び方
「ホームページ制作、A社は30万円なのにB社は300万円。この差って一体何?」——制作会社から見積もりを取ったことのあるみなさん、この疑問は当然だと思います。問題は、この金額差の理由を理解しないまま発注してしまうと、高確率で後悔するということです。
結論から言うと、ホームページ制作の費用は「作るもの」と「誰に頼むか」で10倍以上の差が生まれます。安いから悪い、高いから良い、という単純な話ではありません。この記事では、50社以上のHP制作に携わってきた僕が、見積もりの読み解き方から制作会社の選び方まで、発注者目線で徹底解説します。
ホームページ制作の費用相場——2026年版の最新データ
まず、2026年現在のHP制作費用の相場を整理します。ここで示す金額は、僕が実際に業界で見てきた実勢価格です。
サイト種別ごとの費用レンジ
| サイトの種類 | ページ数目安 | 費用相場 | 制作期間 |
|---|---|---|---|
| ランディングページ(LP) | 1ページ | 5〜30万円 | 1〜3週間 |
| 小規模コーポレートサイト | 5〜10ページ | 30〜80万円 | 1〜2ヶ月 |
| 中規模コーポレートサイト | 10〜30ページ | 80〜200万円 | 2〜3ヶ月 |
| 大規模コーポレートサイト | 30ページ以上 | 200〜500万円 | 3〜6ヶ月 |
| ECサイト(小規模) | 商品数〜100 | 50〜150万円 | 2〜4ヶ月 |
| ECサイト(中〜大規模) | 商品数100以上 | 150〜500万円以上 | 3〜6ヶ月 |
| 採用サイト | 5〜15ページ | 30〜150万円 | 1〜3ヶ月 |
| オウンドメディア | 初期20〜50記事 | 100〜300万円 | 2〜4ヶ月 |
「見えない費用」にも注意
上の表は初期制作費だけですが、実際には公開後のランニングコストも重要です。
| 項目 | 月額相場 | 備考 |
|---|---|---|
| ドメイン | 100〜500円 | 年払い(年1,200〜6,000円) |
| サーバー | 500〜3,000円 | エックスサーバー等のレンタルサーバー |
| SSL証明書 | 0〜1,000円 | レンタルサーバーに無料で付属するケースが多い |
| 保守・管理費 | 5,000〜50,000円 | WordPress更新、バックアップ、セキュリティ対策 |
| コンテンツ更新代行 | 10,000〜30,000円 | 記事追加や画像差し替え等 |
| SEOコンサルティング | 50,000〜200,000円 | 月次レポート+改善提案 |
💡 ポイント:HP制作を検討する際は、「初期費用」だけでなく「3年間のトータルコスト」で比較してください。初期費用が安くても月額保守費が高ければ、3年トータルでは高くなることがあります。逆に、初期費用は高いが保守費が安い(または自社で更新できる仕組みがある)ケースもあります。
見積もりの読み解き方——項目ごとの「適正価格」を知る

制作会社から提示される見積書には、業界特有の用語が並びます。これらの項目の意味と適正価格を理解しておくことで、不当に高い費用を請求されるリスクを回避できます。
見積もりの主要項目と適正価格
| 見積もり項目 | 内容 | 適正費用(目安) |
|---|---|---|
| ディレクション費 | プロジェクト管理・進行・打ち合わせ | 全体の15〜25% |
| デザイン費 | ページデザイン(PCアイス・SP) | 1ページあたり3〜10万円 |
| コーディング費 | HTML/CSS/JSの実装 | 1ページあたり2〜5万円 |
| CMS構築費 | WordPress等のカスタマイズ | 10〜50万円 |
| レスポンシブ対応費 | スマホ・タブレットの最適化 | デザイン費の30〜50% |
| SSL設定 | https化の設定 | 0〜5万円(サーバーに付属する場合は0円) |
| SEO基本設定 | meta情報・sitemap等の設定 | 3〜10万円 |
| テスト・検証費 | ブラウザ検証・バグ修正 | 5〜15万円 |
要注意!見積もりで確認すべき5つの項目
⚠️ 見積もりチェックリスト:①「修正回数」に制限はあるか?(「修正3回まで」等の記載がないか) ②スマホ対応は見積もりに含まれているか?(別途費用の場合がある) ③写真やテキストの用意は誰がやるのか?(素材制作費は別途かかるケースが多い) ④公開後の修正対応は見積もりに含まれるか? ⑤CMS(WordPress等)のライセンス費や有料テーマ費は含まれるか?
見積もりが安すぎる場合の危険サイン
「他社が100万円と言っているのに、15万円でできると言われた」——こういうケースは喜ぶべきではなく、む覚しろ警戒すべきです。
安すぎる見積もりに隠されがちなリスク:
- テンプレートの当てはめだけで、カスタマイズはほぼゼロ
- レスポンシブ対応が不完全
- 公開後のサポートが一切ない
- 素材はすべてクライアント側が用意する前提
- SEO設定がまったく含まれていない
依頼先の選び方——大手・中小・フリーランスのメリットデメリット

HP制作の依頼先は大きく分けて4つあります。それぞれの特徴を理解して、自社に合った選択をしましょう。
依頼先の比較表
| 依頼先 | 費用感 | 品質 | 対応力 | こんな企業におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| 大手制作会社 | 200万円〜 | ◎ | ◎ | ブランド力を重視する中堅以上の企業 |
| 中小制作会社 | 50〜200万円 | ○〜◎ | ○ | コストと品質のバランスを求める中小企業 |
| フリーランス | 10〜80万円 | △〜◎ | △〜○ | 予算を優先する小規模企業・スタートアップ |
| ノーコードツール自作 | 0〜5万円 | △ | — | とにかく安く・早くサイトを持ちたい場合 |
僕が考える「中小企業に最もおすすめの依頼先」
💡 ポイント:中小企業のHP制作に最も適しているのは「少人数の中小制作会社」だと僕は考えています。理由は3つ:①代表や担当者と直接やり取りができるため意思決定が早い ②大手より柔軟な対応が可能 ③フリーランスよりもチーム体制が安定しており、担当者が消えるリスクが低い。
制作会社を選ぶ際の7つのチェックポイント
制作会社選びの7つのチェックポイント
- ①制作実績:自社の業界・業種に近い実績があるか
- ②提案力:初回打ち合わせで「なぜそうするのか」を説明してくれるか
- ③見積もりの透明性:項目ごとの内訳が明記されているか
- ④コミュニケーション速度:問い合わせへの返信が24時間以内か
- ⑤公開後のサポート体制:保守・修正の対応範囲と費用が明確か
- ⑥CMS経験:WordPress等の実績が豊富か
- ⑦SEO知識:SEOの基本を理解しているか(聞いてみれば分かる)
発注前にやるべき3つの準備——これで制作費が20%安くなる

HP制作を発注する前に、依頼主側で準備できることがあります。この準備をするかしないかで、制作費が15〜20%変わることも珍しくありません。
準備①:サイトの「目的」を明文化する
「かっこいいサイトが欲しい」は目的ではありません。以下の問いに答えることで、「作るべきサイト像」が明確になります。
- 誰に 見てほしいのか?(例:従業員30人以下の製造業の経営者)
- 何を 伝えたいのか?(例:AI導入コンサルティングの実績と信頼性)
- どうしてほしいのか?(例:問い合わせフォームから無料相談を申し込んでほしい)
この3つが明確であれば、制作会社の提案の精度が上がり、無駄な修正が減り、結果的にコストダウンにつながります。
準備②:参考サイトを3〜5つピックアップする
「こんなイメージのサイトにしたい」という参考サイトを事前に集めておくと、デザイナーとのイメージの食い違いが大幅に減ります。
✅ 参考サイトの集め方のコツ:同業他社のサイトだけでなく、「デザインの雰囲気が好き」という異業種のサイトも含めるのがおすすめです。「このサイトのレイアウトが好き」「この配色が自社に合いそう」など、具体的にどの部分が気に入ったのかもメモしておくと、デザイナーの理解が素早くなります。
準備③:テキスト素材と写真素材を自社で用意する
見積もり項目に「コンテンツ制作費」や「素材撮影費」が含まれている場合、自社で素材を用意すれば、その分のコストを削減できます。
- 会社紹介文、サービス説明文、スタッフ紹介文
- 社屋・オフィスの写真、商品写真、スタッフ写真
- ロゴデータ(AI/EPS/PNG形式)
これらを事前に準備しておくだけで、制作費の10〜20%を削減できることが多いです。
よくあるトラブルと対策——失敗から学ぶHP発注の注意点
最後に、僕がこれまで見てきた「HP制作の失敗パターン」とその対策を紹介します。
トラブル①:完成イメージが全然違う
原因: 初期段階でのヒアリングが不十分。「いい感じに」という曖昧な指示で進めた結果、完成品のイメージがまったく違う。
対策: ワイヤーフレーム(サイトの骨格図)の段階で必ず確認を入れる。デザインカンプ(画面デザインの完成見本)の承認なしに、コーディングに進まないよう制作会社と合意する。
トラブル②:追加費用が際限なく発生する
原因: 契約書や見積書に「修正回数の上限」や「対応範囲」が明記されていない。
対策: 契約前に以下を明文化する:①修正回数は何回まで含まれるか ②追加修正の費用はいくらか ③「追加機能」はどこからが別途費用か
トラブル③:公開後に制作会社と連絡が取れなくなる
原因: フリーランスや個人事業主に依頼し、公開後に音信不通に。
対策: 発注前にサーバーやドメインの管理権限が自社にあることを確認する。制作会社ではなく、自社名義でサーバーとドメインを契約するのが鉄則。
⚠️ 最重要:サーバー・ドメイン・CMSの管理者権限は必ず自社で確保してください。制作会社名義で管理されている場合、その会社と関係が切れた瞬間にサイトにアクセスできなくなるリスクがあります。
まとめ——「安さ」ではなく「費用対効果」で選ぶ
HP制作は「経費」ではなく「投資」です。30万円のサイトでも毎月10件の問い合わせを生み出すなら、200万円のサイトより投資対効果は高いかもしれません。
この記事のポイントまとめ
- HP制作の費用はサイト種別×依頼先で10倍以上の差がある
- 見積もりは「総額」ではなく「項目ごとの内訳」で比較する
- 中小企業には「少人数の中小制作会社」がおすすめ
- 発注前の3つの準備(目的明文化・参考サイト・素材用意)で制作費を削減
- サーバー・ドメインの管理権限は必ず自社名義で確保する
「ホームページを作ること」はゴールではなく、スタートラインです。大切なのは、予算内で最大の成果を出せるパートナーを見つけること。この記事が、みなさんのHP制作における最良の判断の助けになれば嬉しいです。
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「見積もりを取ったけど、この金額が適正か判断できない」という方へ。
Acquaでは、他社の見積もりのセカンドオピニオンも含めて、HP制作のご相談を無料で承っています。
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この記事を書いた人:進藤 優介|株式会社Acqua 代表取締役
飲食業界18年の実務経験を経て、Web制作・デジタルマーケティングの世界へ転身。2020年にAcquaを設立し、AI×Webの力で中小企業のビジネスを加速させることをミッションに、HP制作・LP制作からAI導入支援まで代表自らが伴走しています。