【初心者向け】LPとは?ホームページとの違い・役割・作り方の基本を分かりやすく解説
そもそも「LP」って何?——ホームページと何が違うの?
「LP作った方がいいですよ」と言われたけど、そもそもLPが何なのかよく分からない——こんな方、実はかなり多いです。
LP(ランディングページ)とは、Web広告やSNSからユーザーが最初に「着地」する、1つの目的に特化した縦長のWebページのことです。英語の「Landing(着地)」が語源ですね。
通常のホームページ(HP)が「会社案内」のように複数のページで構成され、さまざまな情報を網羅的に掲載するのに対し、LPはたった1つのゴール(問い合わせ、資料請求、商品購入など)に向かってユーザーを誘導する設計になっています。
この記事では、「LPって言葉は聞くけど正直よく分かっていない」という方に向けて、LPの基本概念から作り方、費用感まで、必要な知識を全てお伝えします。
この記事で分かること
- LPの定義と、ホームページ(HP)との具体的な違い
- LPが必要な場面・不要な場面の判断基準
- LPの基本構成(どんなパーツで出来ているか)
- LP制作の費用相場と期間
- 初めてLPを作る時の選択肢(自作 vs 外注)
LPとHPの違いを「お店」に例えて理解する

HPは「総合案内所」、LPは「試食コーナー」
これが僕がクライアントさんに説明するときに使う、最も分かりやすい例えです。
ホームページ(HP)は、デパートの総合案内所のようなもの。会社概要、サービス一覧、スタッフ紹介、ブログ、採用情報……あらゆる情報が整理されて置いてあり、訪問者は自分の興味に合わせて自由に回遊できます。
LP(ランディングページ)は、スーパーの試食コーナーのようなもの。「この商品を食べてみてください→美味しいでしょう?→今なら特別価格です→レジはこちらです」と、最初から最後まで一本道で、1つの行動(購入)に導く設計になっています。
| 比較項目 | ホームページ(HP) | ランディングページ(LP) |
|---|---|---|
| ページ数 | 複数ページ(5〜30ページ以上) | 基本1ページ(縦長) |
| 目的 | 企業情報の網羅的な提供 | 1つのCV(問い合わせ等)の獲得 |
| ナビゲーション | メニューバーで各ページに移動可能 | メニューなし(離脱を防ぐため) |
| 流入元 | 検索エンジン(SEO経由)が中心 | Web広告(リスティング・SNS広告)が中心 |
| 設計思想 | 「情報を探してもらう」 | 「行動を起こしてもらう」 |
| 制作費の目安 | 30万〜150万円 | 10万〜50万円 |
| 制作期間 | 1〜3ヶ月 | 2〜4週間 |
なぜLPにはナビゲーションメニューがないのか
通常のHPなら画面上部にメニューバーがあり、「サービス」「料金」「実績」などのリンクが並んでいます。しかしLPには、このメニューバーがありません。
理由はシンプルです。ナビゲーションがあると、ユーザーが別のページに移動して「迷子」になり、本来の目的(問い合わせ等)に至らなくなるからです。
LPは「迷わせない」が鉄則。ユーザーの選択肢を極限まで絞り、「読み進める」か「問い合わせる」かの2択だけにする。これがLPの設計哲学です。
💡 ポイント:「HPがあればLPはいらない」は間違いです。HPは会社の信頼性を伝えるもの、LPは広告からの訪問者を顧客に変えるもの。役割が全く異なるので、両方あるのが理想です。
LPが「必要な場面」と「不要な場面」

LPが必要な場面
- Web広告(リスティング広告・SNS広告)を出稿している/する予定がある
→ 広告の着地先がHPだと、情報量が多すぎてCVRが低くなります。LPに着地させる方が2〜5倍CVRが高いのが一般的です。
- 特定の商品・サービスのキャンペーンを告知したい
→ 期間限定のキャンペーンや新サービスのリリースなど、「1つのメッセージ」を強く打ち出したい場合はLPが最適です。
- 問い合わせ数・資料請求数を短期的に増やしたい
→ SEOの効果が出るには3〜6ヶ月かかりますが、LP+広告なら出稿した翌日から集客が始まります。
LPが不要な場面
- Web広告を一切出す予定がない → LPは広告との組み合わせで効果を発揮するもの。広告なしのLPは「看板を出したけど道の真ん中に置いただけ」の状態です。
- そもそもHPがまだない → 会社としての信頼の土台(HP)がない状態でLPだけ作っても、「この会社、ちゃんとした企業なのかな?」と疑われてCVRが低くなります。
LPの基本構成——どんなパーツで出来ているか

標準的なLPは、上から順に以下の7つのセクションで構成されています。
1. ファーストビュー(ヒーローエリア)
ユーザーが最初に目にする部分。キャッチコピー、サブコピー、メインビジュアル、CTAボタンで構成されます。ここで3秒以内に「読み進えたい」と思わせなければ、ユーザーは離脱します。
2. 悩み・課題の提示
「こんなお悩みはありませんか?」の形式で、ターゲットユーザーの痛みを言語化するセクション。ここでユーザーに「自分のことだ」と共感してもらいます。
3. 解決策(サービスの紹介)
自社のサービスや商品がどうやって上記の悩みを解決するかを、「機能」ではなく「ベネフィット(顧客にとっての価値)」で説明します。
4. 実績・データ
「導入企業300社以上」「CVR平均2.5倍改善」など、数字で裏付けるセクション。
5. お客様の声
実際の利用者の声を、顔写真+実名+具体的な成果とともに掲載します。
6. FAQ(よくある質問)
「費用はいくら?」「契約期間は?」など、ユーザーが抱く不安に先回りして答えます。
7. CTA(行動喚起)
最終的にユーザーに取ってほしい行動(問い合わせ、資料請求等)を促すボタンとフォーム。
✅ 覚えておくべきこと:この7つのセクションの「順序」が非常に重要です。順序は人間の購買心理の流れに沿って設計されており、並び替えるとCVRが大幅に低下します。
LP制作の費用相場と期間
| 制作方法 | 費用目安 | 期間 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|---|
| LP作成ツールで自作 | 0〜3,000円/月 | 1〜3日 | 低コスト、スピード | デザインの自由度が低い |
| フリーランスに外注 | 5〜20万円 | 1〜2週間 | コスパが良い | 品質にばらつき |
| 制作会社に外注 | 30〜100万円 | 3〜6週間 | 高品質、戦略立案含む | 高コスト |
| 広告代理店に一括 | 50〜200万円 | 1〜2ヶ月 | 広告運用+LP一体運用 | 最も高コスト |
初めてのLP制作なら、まず「自作で小さく始める」のがおすすめ
いきなり50万円かけてプロに依頼するのは、特に初めてLPを作る場合はおすすめしません。なぜなら、最初のLPは「仮説」に過ぎず、公開後のデータを見て改善していくものだからです。
ペライチ、STUDIO、Wixなどのノーコードツールを使えば、月額0〜3,000円程度で基本的なLPが作れます。まずはこれで市場の反応を見て、CVRが確認できてから本格的な投資をする——これが最もリスクの低い始め方です。
⚠️ よくある失敗:最初から完璧なLPを作ろうとして、制作に何ヶ月もかけてしまうパターン。LPは「公開してからが本番」です。60点のLPをまず公開し、データに基づいて80点、90点へと改善していく方が、100点を目指して公開が遅れるよりも遥かに成果が出ます。
まとめ:LPは「広告の成果を最大化する装置」
LPとは、Web広告からの訪問者を「問い合わせ」や「購入」に変換するために設計された、1ページ完結型のWebページです。
HPが会社の「総合案内所」なら、LPは「試食コーナー」。目的が全く違うので、HPがあるからLPは不要、とはなりません。
もしこれからWeb広告を始める予定があるなら、LPは必須です。まずはノーコードツールで自作し、市場の反応を確認してから本格投資する流れで進めてください。
この記事を書いた人:進藤 優介|株式会社Acqua 代表取締役 飲食業界18年の実務経験を経て、Web制作・デジタルマーケティングの世界へ転身。2020年にAcquaを設立し、AI×Webの力で中小企業のビジネスを加速させることをミッションに、HP制作・LP制作からAI導入支援まで代表自らが伴走しています。