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【完全ガイド】WordPressサイトの表示速度を劇的に改善する方法|Core Web Vitals対策2026年版
サイトの表示が遅い=お客さんが逃げている
「うちのサイト、なんか開くのに時間かかるんだよね」
もしみなさんが日頃そう感じているなら、すでに多くの訪問者を失っている可能性が高いです。調査によると、ページの読み込みに3秒以上かかると、訪問者の53%が離脱するというデータがあります。
特にWordPressサイトは、プラグインの追加や画像の肥大化により、知らぬ間にどんどん遅くなっていくというのが典型的なパターンです。
この記事では、WordPressサイトの表示速度を改善するための具体的な手順を、Googleが重視するCore Web Vitalsの3つの指標に沿って解説します。
Core Web Vitalsとは?——Googleが「速さ」を評価する3つの指標

Core Web Vitals(コアウェブバイタル)は、Googleが定めたユーザー体験の品質を測る3つの指標です。2021年からランキング要因に組み込まれ、2026年現在も重要性は増し続けています。
LCP(Largest Contentful Paint)
ページのメインコンテンツが表示されるまでの時間を示す指標です。
- 良好:2.5秒以内
- 改善が必要:2.5〜4.0秒
- 不良:4.0秒以上
ユーザーが「このページ、内容が見えた!」と感じるまでの時間です。アイキャッチ画像やヒーロー画像が重いと、LCPが一気に悪化します。
INP(Interaction to Next Paint)
ユーザーがボタンをクリックしたりフォームに入力したりしたときの応答速度を測る指標です。以前のFID(First Input Delay)に代わって導入されました。
- 良好:200ミリ秒以内
- 改善が必要:200〜500ミリ秒
- 不良:500ミリ秒以上
JavaScriptの処理が重いと、クリックしても反応が遅くなり、ユーザーにストレスを与えます。
CLS(Cumulative Layout Shift)
ページ表示中にレイアウトがガタッとズレる現象の度合いを示す指標です。
- 良好:0.1以下
- 改善が必要:0.1〜0.25
- 不良:0.25以上
広告バナーが遅れて読み込まれてテキストが下にズレたり、画像のサイズが未指定で表示後にレイアウトが崩れたりする現象がこれにあたります。
まずは現状を計測する——PageSpeed Insightsの使い方

改善に着手する前に、まず現在の状態を正確に把握しましょう。
PageSpeed Insightsでチェック
- [PageSpeed Insights](https://pagespeed.web.dev/) にアクセスする
- 自社サイトのURLを入力して「分析」をクリック
- モバイルとデスクトップの両方のスコアを確認する
見るべきポイント
- パフォーマンススコア:90以上が合格ライン
- Core Web Vitals の合否表示:赤(不合格)がないか確認
- 「改善できる項目」セクション:ここに具体的な対策が表示される
スコアが50点以下の場合は、本格的な改善が必要です。ただし、慌てる必要はありません。以下の手順で一つずつ対処していきましょう。
改善策①:画像の最適化(LCP改善に最も効果的)

WordPressサイトの速度低下の最大の原因は画像です。ここを改善するだけでスコアが20〜30点向上するケースも珍しくありません。
WebP形式への変換
JPEGやPNGよりもファイルサイズが30〜50%小さいWebP形式を使いましょう。
- おすすめプラグイン:EWWW Image Optimizer、ShortPixel
- 設定ポイント:既存の画像も一括で変換できる機能を活用する
画像サイズの適正化
ブログ記事の本文幅が800pxなのに、4000px幅の画像をアップロードしていませんか?表示サイズに合わせた画像でアップロードしましょう。
- 記事内画像の推奨幅:800〜1200px
- アイキャッチ画像の推奨サイズ:1200×630px(OGP兼用)
遅延読み込み(Lazy Loading)の活用
スクロールしないと見えない画像は、最初の読み込みでは省略し、スクロール時に読み込む設定にします。WordPress 5.5以降ではloading="lazy"が標準で対応していますが、プラグインで強化するのも有効です。
改善策②:プラグインの整理(INP改善に効果的)
WordPressの便利さの代償として、プラグインの数が増えがちです。でも、プラグインが増えるほどサイトは重くなります。
プラグインの棚卸しルール
以下の基準でプラグインを見直しましょう。
- 使っていないプラグイン:即削除(無効化だけでなく完全削除する)
- 機能が重複しているプラグイン:1つに統合する
- 最終更新が2年以上前のプラグイン:代替を探すか削除する
- 重いと判明しているプラグイン:Query Monitorで確認する
特に注意すべき「重い」プラグインカテゴリ
- ソーシャルシェアボタン系:外部APIを大量に呼び出すため重い
- ページビルダー系:便利だがCSSとJavaScriptが肥大化しやすい
- スライダー系:画像を大量に読み込むためLCPに悪影響
- セキュリティ系:必要だが複数入れると競合して重くなる
改善策③:キャッシュの設定(全指標の改善に効果的)
キャッシュ(一時ファイルの保存)を適切に設定すると、2回目以降のアクセスが劇的に速くなります。
ページキャッシュの導入
- おすすめプラグイン:WP Super Cache、W3 Total Cache、LiteSpeed Cache
- サーバーがLiteSpeedの場合:LiteSpeed Cacheを使うのが最も効果的
ブラウザキャッシュの設定
.htaccessファイルにブラウザキャッシュの有効期限を設定します。画像やCSS、JavaScriptファイルを1ヶ月間ブラウザに保存させることで、再訪問時の読み込みが大幅に速くなります。
CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用
CDNを使うと、ユーザーに最も近いサーバーからコンテンツを配信できるため、物理的な距離による遅延を解消できます。
- Cloudflare(無料プランあり):最も手軽に導入できるCDN
- 設定も比較的簡単で、DNSの設定変更だけで利用開始できます
改善策④:CSSとJavaScriptの最適化(INP・LCP改善)
不要なCSSの削除
WordPressテーマには、実際には使っていないCSSが大量に含まれていることがあります。ページごとに必要なCSSだけを読み込む「Critical CSS」の手法が効果的です。
JavaScriptの遅延読み込み
表示に直接関係のないJavaScript(アクセス解析コードなど)は、ページの表示完了後に読み込むように設定しましょう。
- defer属性:HTMLの解析を妨げずにスクリプトを読み込む
- async属性:スクリプトを非同期で読み込む
改善策⑤:レイアウトシフトの防止(CLS改善)
画像にwidthとheightを明記する
画像タグに幅と高さを指定することで、ブラウザが画像の表示領域をあらかじめ確保でき、読み込み後のレイアウトズレを防ぎます。

広告やウィジェットに固定サイズを設定する
広告バナーやサイドバーウィジェットが遅れて読み込まれることでレイアウトがズレる問題は、あらかじめ表示領域のサイズをCSSで確保しておくことで防げます。
Webフォントの最適化
外部フォント(Google Fontsなど)の読み込みが遅いと、テキストが一瞬見えなくなる「FOIT(Flash of Invisible Text)」が発生し、CLSが悪化します。font-display: swapを設定することで回避できます。
改善の優先順位——何から手をつけるべきか
すべてを一度にやろうとすると大変です。以下の優先順位で進めましょう。
- 画像の最適化(効果が最も大きい)
- キャッシュプラグインの導入(すぐ効果が出る)
- 不要なプラグインの削除(リスクが低い)
- CSS/JSの最適化(やや技術的だが効果大)
- CDNの導入(余裕があれば)
まとめ
WordPressサイトの表示速度改善は、SEO対策であると同時にユーザー体験の向上でもあります。表示が速いサイトは滞在時間が長く、コンバージョン率も高くなります。
まずはPageSpeed Insightsで現状を確認するところから始めてください。スコアが60点以下であれば、画像の最適化だけでも劇的な改善が見込めるはずです。
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