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【テンプレ付き】LP制作の企画書の書き方|社内決裁を通すための構成要素と説得テクニック

「LPを作りたい」が、社内で通らない問題

「新規顧客の獲得にランディングページが必要だ」——Web担当者やマーケティング担当者なら、その必要性は直感的に分かるでしょう。しかし、経営層や上司に「LPを作りたいので予算をください」と言っただけでは、決裁が通らないことがほとんどです。

LP制作の社内提案が通らない最大の原因は「技術の話をしてしまうこと」です。経営層が知りたいのは、HTMLやCSSの話ではなく「いくら投資して、いくら回収できるのか」——つまりROI(投資対効果)です。

結論から言うと、LP制作の企画書は「マーケティング施策の投資提案書」として書くべきです。この記事では、社内決裁を確実に通すためのLP企画書の構成要素と書き方を、すぐに使えるテンプレートとともに解説します。

この記事で分かること

  • LP企画書に必要な7つの構成要素
  • 経営層に刺さるROI試算の作り方
  • 競合分析の見せ方
  • 予算と制作スケジュールの提示方法
  • そのまま使える企画書テンプレート

LP企画書の7つの構成要素

全体構成

LP企画書は、以下の7セクションで構成します。経営層が10分で読み切れるボリューム(A4で5〜8枚)が理想です。

セクション 内容 ページ数の目安
①背景と課題 なぜLPが必要なのか 1ページ
②目的とゴール LPで何を達成するのか(数値目標) 0.5ページ
③ターゲット定義 誰に向けたLPか 0.5ページ
④競合分析 競合はどうしているか 1ページ
⑤LP構成案 LPの全体設計(ワイヤーフレーム) 1〜2ページ
⑥ROI試算 投資対効果の数値シミュレーション 1ページ
⑦スケジュールと予算 いつまでに、いくらで作るか 1ページ

セクション①:背景と課題——「なぜ今LPが必要なのか」

このセクションでは、現状の課題を数字で示し、LPがその解決策であることを論理的に説明します。

書き方のフレームワーク:

> 現状の課題: > 現在、〇〇(サービス名)の新規問い合わせは月平均XX件。主な流入経路はリスティング広告だが、広告のクリック後に遷移するページがコーポレートサイトのトップページであるため、CVR(コンバージョン率)はわずかX%に留まっている。 > > 問題の本質: > コーポレートサイトのトップページは、既存顧客・求職者・取引先など多様な訪問者を対象としたページであり、広告から流入した見込み客に特化した訴求ができていない。 > > 解決策: > 広告専用のランディングページ(LP)を制作し、見込み客の関心・悩みに特化した訴求を行うことで、CVRの大幅な改善が見込まれる。

💡 ポイント:課題の説明に「数字」を必ず入れてください。「問い合わせが少ない」ではなく「月XX件しかない」、「CVRが低い」ではなく「X%しかない」と書くことで、説得力が格段に上がります。

セクション②:目的とゴール——数値目標を明確に

LPを作って何を達成するのか、数値目標(KPI)を明確に設定します。

記載項目例:

KPI 現状 LP導入後の目標 改善率
CVR(コンバージョン率) 0.5% 2.0% +300%
月間CV数(問い合わせ数) 5件 20件 +300%
CPA(顧客獲得コスト) 20,000円 5,000円 -75%
月間売上貢献額 50万円 200万円 +300%

CVRの目標値は、業界平均のデータを根拠にすると説得力が増します。一般的なLP(BtoB)のCVR平均は2〜5%、BtoCでは1〜3%が目安です。

セクション③:ターゲット定義——「誰に向けたLPか」

LPのターゲットを具体的に定義します。ペルソナ(理想的な顧客像)を1つ作成し、そのペルソナの「悩み」「ニーズ」「行動パターン」を明示します。

ペルソナ例:

> 名前: 田中 健一(仮名) > 年齢: 45歳 > 役職: 中小製造業の経営者 > 課題: 自社サイトからの問い合わせが月1〜2件しかなく、新規顧客の獲得に苦戦している > 情報収集行動: Googleで「Web制作 費用」「ホームページ 集客 方法」で検索

セクション④:競合分析——「他社はどうしているか」

競合3社のLPを調査し、自社LPの差別化ポイントを明確にします。

分析項目:

  • LP(広告用の専用ページ)の有無
  • CVポイント(問い合わせ/資料DL/無料相談)
  • ファーストビューの訴求内容
  • お客様の声の有無と質
  • 特徴的なデザイン要素

⚠️ 注意:競合分析で「競合のLPがダメだ」というネガティブな書き方はNGです。「競合A社はLPを活用してCVRを高めている。我々も同等以上のLPを持つ必要がある」というように、自社の行動を正当化する材料として使いましょう。

セクション⑤:LP構成案

LPの全体構成をシンプルなワイヤーフレーム(構成図)で示します。各セクションの「目的」と「掲載する要素」を明記します。

一般的なLP構成(上から順に):

  1. ファーストビュー:キャッチコピー+CTA+ヒーロー画像
  2. 課題の提示:ターゲットの「あるある」な悩みを列挙
  3. 解決策の提示:自社のサービスがその悩みをどう解決するか
  4. サービスの特徴:選ばれる理由3〜5つ
  5. 実績・お客様の声:社会的証明
  6. 料金・プラン(表示する場合)
  7. よくある質問:FAQ
  8. CTA(再掲出):最終的な行動喚起

セクション⑥:ROI試算——最も重要なセクション

経営層の決裁を得るために最も重要なのが、このROI試算セクションです。「LPに投資したお金が、いつ、いくらになって返ってくるか」を明確に示します。
ROI試算の例:

【前提条件】
・リスティング広告の月額予算:30万円
・平均CPC(クリック単価):300円
・月間クリック数:1,000回
・現状CVR:0.5% → LP導入後の目標CVR:2.0%

【現状】
月間CV数 = 1,000 × 0.5% = 5件
CPA = 30万円 ÷ 5件 = 6万円/件

【LP導入後】
月間CV数 = 1,000 × 2.0% = 20件
CPA = 30万円 ÷ 20件 = 1.5万円/件

【効果】
月間CV増加:+15件
年間CV増加:+180件
年間CPA削減額:(6万円 - 1.5万円) × 240件 = 1,080万円
LP制作費用:50万円

→ ROI = (1,080万円 - 50万円) ÷ 50万円 × 100 = 2,060%
→ 投資回収期間:約2週間

✅ 説得のコツ:ROI試算は「保守的な数字」で計算しましょう。CVRの改善目標を控えめに設定しておくと、「最低でもこのくらいの効果がある」という安心感を与えられます。楽観的な数字は、経営層から「本当にそんなにうまくいくのか?」と疑われる原因になります。

セクション⑦:スケジュールと予算

スケジュール例(外注の場合):

フェーズ 期間 作業内容
企画・構成設計 Week 1-2 要件定義、構成案作成、コピーライティング
デザイン Week 3-4 デザインカンプ作成、フィードバック修正
コーディング Week 5-6 HTML/CSS実装、レスポンシブ対応
テスト・公開 Week 7 表示テスト、フォームテスト、公開
効果測定・改善 Week 8-12 GA4設定、A/Bテスト、改善

予算の提示方法:

外注の場合は必ず複数の見積もりを取得し、「松・竹・梅」の3パターンで提示すると、経営層が判断しやすくなります。

プラン 費用 内容
松(フルカスタム) 80〜100万円 オリジナルデザイン+撮影+動画+A/Bテスト
竹(標準) 40〜60万円 オリジナルデザイン+ストック画像+フォーム
梅(ライト) 15〜30万円 テンプレートベース+コピーライティング

💡 ポイント:予算の提示では「費用」だけでなく「ROI試算との関連」を強調しましょう。「50万円の投資で、年間1,000万円以上のリターンが見込めます」——費用の高さではなく、投資の効率を訴求することが決裁を得るカギです。

社内プレゼンでのよくある質問と回答

Q. 本当にCVRが改善するのか?

A. 「広告の遷移先を、汎用的なトップページから、ターゲットの悩みに特化した専用ページに変える」ことの効果は、業界データでも実証されています。一般的に、専用LPはコーポレートサイトと比較してCVRが3〜5倍高いことが報告されています。

Q. 自作ではダメなのか?

A. ツール(ペライチ、STUDIO等)で自作することも可能です。ただし、コンバージョンの最大化にはコピーライティングとUX設計の専門知識が必要であり、外注した方が効果とスピードの面で優れる場合がほとんどです。

Q. LPの効果が出なかったらどうする?

A. LP制作はゴールではなくスタートです。公開後にGA4で効果を測定し、A/Bテストで継続的に改善します。「最初からの完璧なLP」は存在せず、データに基づいた改善サイクルが重要です。

まとめ:企画書は「技術の説明」ではなく「投資の提案」

LP制作の企画書で最も伝えるべきことは、「LPとは何か」ではなく「LPへの投資でいくら回収できるか」です。

今日からのアクション:

  1. 今日:現状のCVRとCPAの数値を調べる
  2. 今週:この記事のフレームワークに沿って企画書のドラフトを作成
  3. 来週:経営層にプレゼンし、決裁を得る

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この記事を書いた人:進藤 優介|株式会社Acqua 代表取締役 飲食業界18年の実務経験を経て、Web制作・デジタルマーケティングの世界へ転身。2020年にAcquaを設立し、AI×Webの力で中小企業のビジネスを加速させることをミッションに、HP制作・LP制作からAI導入支援まで代表自らが伴走しています。

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