ACQUA JOURNAL

ホームページ制作費が変わる理由|ページ数・原稿・機能・依頼範囲

ホームページ制作費が変わる理由。ページ数・原稿・機能・依頼範囲。異なる厚さの企画書を並べた説明用イメージ。

ホームページ制作の金額を比べるときは、ページ数だけでなく、原稿や写真の準備、デザインする範囲、必要な機能、既存サイトの引き継ぎまで確認します。同じ「会社ホームページ一式」でも、依頼する作業が違えば見積もりは変わります。

この記事では、制作費の違いを理解したい中小企業の経営者・担当者に向けて、金額を左右する条件と、予算に合わせて範囲を整理する方法を説明します。特定の制作方法なら何%安くなる、という一律の削減率は置いていません。

相場を見る前に、価格に含まれる条件を揃える

Web上の料金例を見るときは、その金額で何を作るのかを確認しましょう。テンプレートの利用、原稿の支給、機能の制限、公開後の契約など、価格が成立する条件も判断材料です。調査対象や条件が分からない平均価格だけでは、自社の依頼に適した予算かは決められません。

例えば、同じ5ページでも「完成原稿と写真を配置する仕事」と「取材して伝える内容を整理し、原稿と写真を作る仕事」では、必要な工程が違います。以下の項目で、自社の依頼に含めたいものを整理します。

同じ「5ページ」でも、作るものは同じではない

会社概要、お知らせ、問い合わせなどを含む5ページと、異なるサービスをそれぞれ詳しく説明する5ページでは、設計する情報量が違います。前者は会社の基本情報を整理する作業が中心でも、後者には顧客への聞き取り、サービスごとの説明、比較資料や図の制作が必要かもしれません。ページ数は規模を把握する入口にはなりますが、そのまま作業量の単位にはできません。

比較するときは、ページ名の横に「新しく考える部分」を書いてみてください。既存資料を掲載するのか、複数の資料を整理するのか、取材して文章を作るのかが見えるだけでも条件が揃います。さらに、誰が材料を用意し、誰が内容を承認するかを加えると、費用の差が制作側の作業から生じるのか、発注側の分担から生じるのかを判断しやすくなります。

価格を比較する前に揃える3つの条件。材料は原稿と写真、工程は取材・設計・制作、分担は準備と承認。同じページ数でも作業内容は異なる。
ページ数だけでなく、用意できる材料、依頼する工程、発注側の分担を揃えます。同じ名称の見積もりでも、何を受け取る仕事かを確認してから比較します。

見積もりの差を、単価と作業範囲に分解する

二つの提案に差がある場合、すぐに一方を割高と決める必要はありません。含まれる工程の違い、必要な人数や時間の見積もり、確認回数、専門的な対応の有無などを分けて見ます。同じ原稿作成でも、支給文の誤字を確認する作業と、担当者に取材して構成から書く作業は別の内容です。料金表の名称が同じでも、成果物の定義まで一致するとは限りません。

依頼先には「どの工程が総額に大きく影響していますか」と聞いてみましょう。価格が高い理由を一律にデザインの良さへ結び付けず、提案された工程が自社の課題に必要かを確認します。反対に、安い提案で発注側が担う準備が増えるなら、その時間を確保できるかを考えます。どちらが良いかは、金額だけでなく今回必要な仕事との組み合わせで決まります。

1.ページ数と、ページごとの作り分け

トップページ、サービス紹介、会社概要、問い合わせなど、必要な情報を挙げます。そのうえで、同じレイアウトを使えるページと、内容に合わせて設計するページを分けます。商品紹介が複数ある場合も、共通の形式に登録するのか、商品ごとに構成を変えるのかで作業が変わります。

  • 見せ方を個別に考えるページはいくつあるか。
  • 記事・商品・実績など、同じ形式で追加する情報はいくつあるか。
  • 最初に登録する件数と、公開後に社内で追加する件数はどれくらいか。
  • スマートフォンでも、情報の順番や操作を確認する範囲が含まれているか。

共通の型を使えるページと、個別に設計するページを分ける

例えば、同じ項目で紹介する施工事例が20件ある場合、20種類の画面を個別に設計する方法と、共通の入力項目・表示形式を作る方法があります。後者でも最初の設計は必要ですが、事例を追加するたびにレイアウトを考え直す手間を抑えられます。一方で、商品ごとに説明の順番や購入方法が異なる場合は、共通化しすぎると必要な情報を伝えにくくなることがあります。

見積もりでは、掲載するページ数に加えて、何種類のレイアウトを作るか、初回に何件のデータを登録するかを確認します。テンプレートの制作と記事の入力を別の作業として整理すると、公開後に自社で追加できる範囲も分かります。ページ数が多いから必ず高額、少ないから必ず低額という見方では、この違いを捉えられません。

ページ制作で分ける3つの仕事。共通の型は項目と表示形式、個別設計は情報の順番と見せ方、初期入力は掲載するデータの件数。ページ数だけで設計量を判断しない。
共通の型を作る仕事、内容に合わせて画面を設計する仕事、初回データを入力する仕事を分けます。件数とレイアウトの種類を混同しないことで、作業量の違いが見えます。

トップページを長くする場合にも情報整理は必要になる

すべてを一つのページにまとめれば、必ず制作費を抑えられるとは限りません。サービス、実績、料金、会社情報、採用情報を一画面の流れに入れるには、読む人の目的に応じた順番や入口を考える必要があります。写真や図を多く使う長いページでは、スマートフォンでの見せ方も含めて調整する箇所が増えます。

重要なのはページを減らすこと自体ではなく、必要な情報へ無理なく到達できる構成にすることです。取引先が会社概要だけを確認する場合と、初めての依頼者がサービスを比較する場合では、使いやすい入口が異なります。ページの統合案を受けたら、主な読者がどこから入り、どの情報を見て、どこへ進むかを具体的に確認してください。

2.原稿・写真・図を誰が準備するか

「原稿支給」は、文字があれば十分なのか、掲載できる完成原稿を渡す必要があるのかを確認します。箇条書きから文章に整える、担当者に取材する、古い会社案内を現在の事業に直す、といった作業を頼む場合は、その範囲も見積もりに入れます。

写真も、既存素材を使う場合と撮影する場合では準備が違います。撮影場所、対象、必要な枚数、人物や顧客事例の掲載許可、図やイラストの制作の有無を整理しましょう。素材を自社で用意すれば必ず一定額を削減できる、とは限りません。使える品質や形式への調整が必要な場合もあります。

原稿支給でも、整理や確認の作業は残る

営業資料をそのまま渡すことと、掲載順に整理した完成原稿を渡すことでは、制作会社の作業が違います。資料の中に重複や古い記述があれば、何を残すか判断しなければなりません。原稿を支給する見積もりでは、見出しの整理、文章の調整、事実確認、入力までのどこが含まれるかを聞いておきます。最終的な事業情報の正しさを誰が確認するかも重要です。

原稿を作る工程を考える参考になるのが、英国政府GOV.UKの読者ニーズを特定するガイドです。アクセス解析や問い合わせ窓口の記録などを調べ、誰が何をしたいのか、その理由は何かを整理する方法が示されています。企業サイトへ応用するなら、例えば製造業の設備紹介を、機械名の一覧から「対応できる加工・寸法・依頼時に必要な図面が分かる原稿」へ整える仕事が考えられます。これは説明用の想定例です。営業への聞き取りや仕様の確認も依頼するなら、文字入力とは別の工程として見積もりに含むかを確認します。資料は制作料金を示していませんが、情報整理にどんな仕事があるかを具体化できます。

費用を抑えるために社内で文章を書くなら、最初に一ページ分だけ作り、必要な粒度を制作会社と合わせる方法があります。全ページを書き終えてから構成を変えるより、作業のやり直しを減らせます。特に専門的なサービスは、社内では当然の言葉が読者には伝わらないことがあります。専門知識を持つ人と、初めて読む人の両方の視点で確認する時間を予定に入れます。

素材を掲載できる状態へ整える流れ。材料は資料と既存写真、調整は整理・編集・撮影、確認は事実と掲載条件。各工程を担当する人も決める。
手元の資料がそのまま掲載できるかを確かめ、必要な整理・編集・撮影を分担します。完成原稿の支給と、営業資料から原稿を作る依頼では、必要な工程が変わります。

撮影は写真の枚数以外の条件でも変わる

写真撮影では、撮影場所、移動、準備、出演する人、商品や設備の扱い、撮影後の選定・調整などが関係します。人物写真と商品写真では必要な準備も異なります。費用を比べる場合は、納品枚数だけでなく、使う場面と必要な写真の種類を揃えてください。広い写真を使うトップページと、担当者紹介の小さな写真では、必要な構図が違います。

撮影前に「誰の何を伝える写真か」を決め、必要なカットを一覧にします。例えば、相談相手の顔、仕事をする様子、設備、完成した商品と分けると、当日の撮り漏れを確認できます。ストック写真や生成画像を使う場合も、実在する自社の人員・設備・実績と誤認される見せ方を避け、実物を見せる必要がある部分には確認できる素材を使います。

図解は、読む人が理解しにくい箇所へ使う

図は装飾として増やすより、作業の順番、サービスの関係、費用に含まれる範囲など、文章だけでは比較しにくい内容に使います。図を制作するには、元になる情報の整理と内容確認が必要です。「図を一枚追加」と依頼するときも、説明したいことと材料が決まっているかで作業は変わります。修正時に文章と図の内容が食い違わないよう、両方を同じ担当者が確認します。

3.デザインの出発点と修正する範囲

既存のテンプレートを使う方法と、内容に合わせてデザインを設計する方法では、出発点が異なります。テンプレートでも大きな作り替えが必要なら、その調整に作業が発生します。名称だけで安さや品質を決めず、希望する見せ方をどこまで実現するか確認します。

  • 参考にしたいサイトの、何を取り入れたいか。
  • 色・文字・写真の変更と、構成や機能の変更のどこまで含むか。
  • 提案する画面と、確認・修正の回数や範囲はどうなるか。
  • デザイン確定後の変更は、費用と日程にどう影響するか。

既存の型を使うか、情報から組み立てるか

既存のテーマやレイアウトを使う制作では、用意された構造に情報を合わせる範囲と、個別に変更する範囲を確認します。初期費用を抑えられる場合があっても、後から大きく構造を変えると別の作業になることがあります。逆に、個別設計が必要な内容が少なければ、すべてを独自に作ることが必須とは限りません。自社の情報を無理なく載せられるかが判断の基準です。

オリジナルデザインという言葉にも幅があります。トップページから個別に設計するのか、共通の構成を基に色や写真を調整するのかを具体的に聞きます。完成画面の見た目だけで判断しにくい場合は、原稿をどの段階で受け取り、構成をどう確認し、どの画面を提案してもらえるかという進め方を確認すると、作業の違いが見えてきます。

デザイン費用の確認項目。出発点は既存の型か個別設計か、提案はどの画面を作るか、変更は範囲・回数・承認後の扱い。名称を具体的な仕事へ置き換える。
既存の型を利用する範囲と個別に設計する範囲、提案する画面、承認後の変更を確認します。テンプレートやオリジナルという名称だけで、費用や品質を判断しません。

修正回数だけでなく、承認する段階を揃える

「修正2回まで」と書かれていても、文字の変更、写真の差し替え、レイアウトの再設計が同じ扱いとは限りません。構成を承認した後にサービスを追加する場合、デザインだけでなく原稿や実装の見直しが必要になります。発注前に、各段階で何を承認するか、承認後の変更をどう扱うかを確認しておくと、追加費用の理由を把握しやすくなります。

社内の確認者が複数いる場合は、意見をまとめる人を決めます。担当者がそれぞれ違う方向の修正を依頼すると、判断が戻り、作業が増えます。「この色が好き」だけでなく、「対象のお客様が文字を読みづらい」「主要なサービスが見つけにくい」のように、目的と結び付けて伝えると修正の優先順位を付けられます。承認した画面や変更内容は記録に残してください。

4.機能と、情報を管理する仕組み

問い合わせ、予約、商品検索、会員登録などは、画面を作るほかに、入力・送信・通知・管理の動きを決める必要があります。既存サービスを利用する場合も、設定する範囲や利用料、担当者が日々行う作業を確認します。

お知らせや実績を自社で更新したい場合は、何を編集できればよいかを具体的に伝えます。すべての画面を自由に変更できることより、担当者が必要な情報を無理なく更新できることを優先して設計する考え方もあります。

入力画面から公開後の仕事までを確認する

お知らせを更新する機能と、商品を条件別に検索する機能では、扱う情報や確認する動作が異なります。機能名だけで見積もりを比較せず、誰が何を入力し、利用者にどう表示し、変更や削除をどう行うかを確認します。公開時の件数が少なくても、今後増える情報なら、探し方や分類のルールを最初に考える必要があります。

問い合わせフォームも、入力項目、添付ファイル、送信先の振り分け、確認画面、自動返信などによって作業が変わります。必要以上に複雑にすると、利用者の入力負担と運用側の確認事項が増えます。営業担当が本当に必要な情報を確認し、最初の連絡で必須の項目と、相談が進んでから聞ける項目を分けると、機能の範囲を整理しやすくなります。

W3C WAIのフォーム入力検証の解説では、必須項目や入力形式を確認し、利用者が誤りを直せるようにする方法を紹介しています。また、ブラウザー上の検証だけでは安全性を確保できず、受信するサーバー側でも検証が必要だと説明しています。この内容を依頼条件へ落とすと、「送信ボタンがある」だけでは確認が足りません。例えばメールアドレスが未入力の場合、形式が違う場合、正しく入力した場合の表示と処理を確認する仕事が含まれます。既存のフォーム機能を使う場合も、設定と確認は必要です。見積もりでは、正常な送信だけでなく入力ミスへの対応をどこまで確認するかを揃えます。

機能の範囲を確かめる3つの観点。入力は誰が何を登録するか、表示は利用者がどう使うか、運用は更新・通知・管理。導入費と継続料金も分けて考える。
機能名に加え、誰が入力し、利用者にどう表示し、担当者がどう更新・管理するかを確認します。外部サービスの導入作業と継続料金も分けて比較します。

外部サービスは、導入費と利用条件を別に見る

予約や決済などを外部サービスで実現する場合、サイトに接続する初期作業と、サービス提供者に支払う継続料金は別です。利用できる件数、追加機能、担当者アカウント、データの取り出し方などを確認します。外部サービスを使うこと自体が良い・悪いのではなく、必要な仕事を運用できるか、契約を変えるときに何が起きるかが判断材料になります。

管理するアカウントの名義や連絡先も整理します。制作会社が設定を代行する場合でも、自社が継続して使うために必要な情報を誰が保管するかを決めます。機能を増やすときは、公開時に動くかだけでなく、担当者の交代、サービス側の変更、問い合わせが増えた場合まで考え、維持できる範囲から導入することが大切です。

5.既存サイトの移行と公開前後の確認

リニューアルでは、新しい画面の制作に加え、既存記事・画像・URL・管理環境の引き継ぎが発生します。移す件数、現在の管理者、アクセスできる範囲、同じドメインのメールへの影響などを先に共有すると、必要な確認を見積もりに含めやすくなります。

公開前の表示・リンク・フォームの確認、公開作業、更新方法の説明も、誰がどこまで行うか決めます。既存サイトを作り直す際の進め方は、ホームページリニューアルの準備と公開後の確認をご覧ください。

見た目に出ない移行作業も一覧にする

リニューアルでは、既存ページ、画像、記事、フォーム、アクセス解析、外部からのリンクなどを確認します。新しいサイトだけを見て見積もると、過去の記事を移す作業や、古いURLから新しいページへの案内が抜けることがあります。移す情報の件数と状態を確認し、すべて移すのか、内容を見直すのか、公開を終了するのかを決めます。

古い記事が大量にある場合、データを移す作業と、内容を読み直して直す作業を区別します。前者だけを頼んでも、古い料金や終了したサービスが自動的に更新されるわけではありません。どの記事を優先して確認するか、社内で判断する情報は何かを整理すると、必要な作業量を現実的に見積もれます。サイトの外にある広告や名刺のURLも確認対象です。

Google検索セントラルのURL変更を伴うサイト移転ガイドには、新旧URLの対応付けや転送の設定に加え、転送をできるだけ長く、一般には少なくとも1年間維持するという案内があります。このため、URLを変える計画では、公開日の作業と、その後も転送を維持する管理を分けて費用を確認します。例えば旧サーバーを解約するなら、そこで動く転送を誰がどこへ移すかが確認事項です。旧サーバーを必ず1年間契約するという意味ではありません。これはガイドを依頼範囲の確認へ応用した例で、維持に必要な仕組みや料金は現在の環境によって異なります。

既存サイトを引き継ぐ3つの作業。データ移行は記事・画像・URL、内容確認は古い料金と事業情報、公開確認は表示・リンク・フォーム。担当と完了条件を決める。
データを移すだけで古い情報が直るわけではありません。移行する件数、内容を確認する担当、公開前後に試す表示・リンク・フォームを分けて見積もります。

公開作業の担当と、問題が出たときの連絡先を決める

公開には、ファイルやデータの反映だけでなく、利用者が新しい内容へアクセスできることの確認が伴います。ドメインやサーバーを変更する場合は、現在の管理者との連絡や設定確認が必要になることがあります。メールも同じ契約で使っているなら、その扱いを先に確認してください。見積もりでは公開作業が含まれるか、発注側に必要な作業は何かを明確にします。

公開後の不具合対応と、新しい要望による変更は分けて考えます。合意した動作ができない場合の対応期間・窓口と、公開後に追加したいページや機能の依頼方法を確認します。どちらも「修正」と呼ばれがちですが、性質が違います。確認項目と完了条件を事前に揃えることで、公開の判断も、その後の追加相談も進めやすくなります。

依頼先は、会社の大きさより担当範囲と体制を見る

個人・制作会社など依頼先の形態だけでは、自社に必要な仕事を任せられるか判断できません。窓口となる人、制作する人、内容を確認する人、公開後に対応する人を確認します。複数人が関わる場合は、誰に相談すれば判断が進むかも聞いておきましょう。

制作実績では、完成画面に加え、担当した範囲と設計の理由を確認します。Acquaの自社サイトのリニューアル事例では、制作・運用・保守の情報をどう整理したかを紹介しています。集客成果を測定した顧客事例ではありません。

自社で不足している仕事を頼めるか確認する

社内に原稿を書ける担当者がいる会社と、事業の整理から相談したい会社では、必要な支援が違います。依頼先の人数や肩書きだけでは、その支援を受けられるかは判断できません。今回の窓口、構成を考える人、画面を作る人、実装する人、公開後に対応する人がどのように連携するかを聞き、自社の担当者がどこで確認に参加するかを把握します。

依頼先の体制で確認する3つの役割。窓口は質問と判断の取りまとめ、制作は構成・デザイン・実装、公開後は更新と問題対応。自社の確認担当との連携も確認する。
窓口、制作や確認、公開後の対応を誰が担い、どう連携するかを確認します。複数人の関与そのものではなく、質問や変更を判断できる体制を見ます。

外部の協力者が関わる場合も、問題は人数ではなく責任の所在です。質問や修正依頼を誰にまとめるか、回答までの流れ、担当者が不在のときの連絡方法を確認します。小さな体制でも担当範囲が明確なら進めやすく、大きな体制でも窓口が曖昧なら確認に時間がかかることがあります。提案内容と実際の進め方が一致しているかを見てください。

予算に合わせるときは、目的を残して範囲を整理する

見積もりが予算を超える場合は、最初の公開で必要なもの、自社で担当できるもの、公開後に追加できるものに分けて相談します。例えば、主力サービスを先に詳しく掲載し、追加サービスの紹介を次の段階で作る方法が考えられます。

  • 残す:目的に直結する説明、連絡方法、必要な機能と確認作業。
  • 分担する:使える資料の整理、掲載内容の確認、公開後のお知らせ更新。
  • 後に回す:すぐには使わない機能、素材が揃っていない追加ページ。
  • 条件を確認する:後から追加するときの費用、設計変更の有無、担当者の作業時間。

初期制作を分けても、将来の追加費用がなくなるわけではありません。継続費用と追加作業を含む計画は、ホームページの予算計画で整理しています。

省く作業が、公開後にどう影響するかまで考える

費用を調整するときは、「今はなくても目的を達成できるもの」「社内で準備できるもの」「後から加えられるもの」に分けます。例えば、実績を少数から始めて後で追加する案は考えられますが、依頼できる仕事の説明や相談窓口まで削ると、サイトの目的を果たしにくくなります。削減額だけでなく、公開後の利用者と運用担当者への影響を確認します。

予算に合わせた範囲整理。残すのは必要な説明と相談窓口、分担するのは資料と内容確認、後に回すのは追加ページや機能。追加条件と担当の時間も確かめる。
目的に必要な内容を残し、自社で担える準備と後から追加する内容を整理します。延期する項目は、追加するきっかけと必要な設計・費用も確認します。

段階的に公開する場合は、後から追加する条件も決めます。「余裕ができたら」だけでは実行されにくいため、写真が揃ったら事例を追加する、採用募集の開始前に採用ページを整えるといった具体的なきっかけを置きます。今回作る仕組みで追加できるか、別の設計が必要になるかを制作会社へ確認しておけば、初期費用と将来の費用をつなげて判断できます。

Acquaへ相談するときの費用の伝え方

価格の差を読む、架空の依頼条件の例

同じ会社案内サイトを作るとして、A案は完成原稿と写真を支給し、既存の構成に沿って制作する条件、B案は担当者への取材から原稿を整理し、写真撮影と構成の見直しも行う条件だったとします。B案の総額が高くても、その差を画面の装飾だけに支払うとは限りません。情報を作る工程が増えていることを確認してから、自社に必要かを判断します。

この会社に確認済みの営業資料と写真が揃っていれば、A案の条件を満たせる可能性があります。一方、説明内容が部署ごとに違い、掲載する情報を整理できていなければ、B案に含まれる取材や構成の作業が必要かもしれません。これは条件の読み方を示す架空例です。実際には資料を制作会社へ見せ、支給素材として使える状態かを確認してください。

比較した結果、取材は必要でも撮影は自社で準備できると分かれば、その組み合わせで相談できます。提案を丸ごと選ぶ前に、必要な工程と分担を調整する余地があるかを確認しましょう。ただし、工程が連動している場合もあるため、項目を削った金額だけで判断せず、残った作業で目的を達成できるかまで説明を受けます。

ホームページ制作費は、依頼する範囲で変わる。原稿・写真:誰が準備するか。デザイン:どこまで作り込むか。機能・ページ:何を実現するか。移行・公開:何を引き継ぐか。同じ条件にそろえて、見積もりを比べる。
ホームページ制作費は、依頼する範囲で変わる。画像を選ぶと拡大できます。

価格差を確認するために、次の資料を揃える

相談前には、必要なページの仮一覧、手元にある原稿や写真、追加したい機能、公開希望時期、予算に含めたい費用を書き出します。他社の提案と比較する場合も、同じ条件を自分用の表に整理しておくと、質問すべき差を見つけやすくなります。価格の高さ・安さを判断する前に、何を作り、どこまで任せ、公開後に何が残るかを確認してください。

この記事で挙げた要因は、必ずすべての案件に費用として加算されるという意味ではありません。必要な工程は、材料の状態、目的、運用方法によって変わります。分からない項目は未定のまま共有し、どこが価格に影響するか説明を受けることから始めましょう。見積もりの条件を具体的に比較する方法は、関連する見積もり比較の記事で詳しく整理しています。

Acquaのホームページ制作は300,000円〜(税別)を目安に、必要な作業を確認してお見積もりしています。この金額で、すべての撮影・原稿・機能・保守を含むと決まるわけではありません。ホームページ制作の対応範囲と費用をご覧ください。

初めての相談には、目的、希望時期、予算の目安、手元の資料が分かると話を進めやすくなります。初回相談メモ付きの制作準備ガイドをご活用ください。見積書を比較する段階では、作業範囲・追加費用・保守の比較方法を確認できます。

よくある質問

Webサイト制作、外部Web担当、保守・更新について、よくいただく質問をまとめました。

何を頼むべきか決まっていなくても相談できますか?

はい。目的、困りごと、現在の運用体制を伺い、Webサイト制作、外部Web担当、保守・更新のどこから始めるかを整理します。

外部Web担当では何を依頼できますか?

更新、修正、記事投稿、画像差し替え、導線改善、優先順位の整理など、社内のWeb担当に近い実務を必要な時間枠で支援します。

既存サイトのリニューアルでも相談できますか?

はい。既存ページのURLや導線をできるだけ維持しながら、デザイン、スマートフォン対応、表示速度、SEO・LLMOの観点で改善します。

保守・更新だけでも依頼できますか?

はい。WordPress更新、バックアップ、表示やフォームの確認、軽微修正など、公開後に必要な業務だけでもご依頼いただけます。

相談前に準備しておくものはありますか?

現在のサイトURL、困っていること、増やしたい問い合わせ、更新できていないページやブログの状況が分かれば十分です。資料が揃っていない場合も、ヒアリングしながら整理します。

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